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サッカー界で“才能”と言われるものの全てを解明し、世界一のトレーニング理論を作ろうとする記録

データを見れば、現代サッカーは30代全盛期が当たり前だとすぐに解る

      2023/12/27

私は、以前から『各々の年齢に適応したトレーニングプランをしっかり作れるのならば、30代に入っても20代のパフォーマンスを維持するどころか、20代を超えるパフォーマンスを作ることも十分に可能』であると主張していますが、

スポーツ医学が凄まじく発展している現代において、もはや30代で活躍なんて話は、全く珍しい話ではありません。それは様々なデータを見るだけでも、しっかりと確認を取る事ができます。


🔴活躍している選手の年齢に着目

例えばバロンドールの2017年ランキングを見れば、1位〜5位の間になんと4人もの30代の選手がランクインしています。

▼1位
クリスティアーノ・ロナウド(33歳)
▼2位
リオネル・メッシ(30歳)
▼3位
ネイマール
▼4位
ジャンルイジ・ブッフォン(40歳)
▼5位
ルカ・モドリッチ(32歳)

もちろん、これはこれまでの功績やリーダーシップなども考慮される可能性があるため、経験豊富な選手ランクインする可能性は高いかもしれませんが、参考となるデータは他にもたくさん存在します。

例えば、日本代表の歴代W杯メンバーの平均年齢も、ここ20年で大きく上昇しています。98年大会や、2002年大会の平均年齢は、今の時代では考えられないくらいの若さです。歴代の日本代表を今年のロシア大会の平均年齢ランキングと比較すると、それがよく解ります。

ロシア大会の平均年齢ランキングに、過去4大会の日本代表の平均年齢を追加したもの。

1位 コスタリカ 29.6歳
2位 メキシコ 29.4歳
3位 パナマ 29.3歳
3位 アルゼンチン 29.3歳
5位 エジプト 29.0歳
6位 ロシア 28.8歳
7位 サウジアラビア 28.7歳
8位 ブラジル 28.6歳
8位 日本 28.6歳
8位 アイスランド 28.6歳
11位 スペイン 28.5歳
12位 ポルトガル 28.4歳
13位 ポーランド 28.3歳
14位 スウェーデン 28.2歳
15位 ウルグアイ 28.1歳
15位 オーストラリア 28.1歳
15位 コロンビア 28.1歳
18位 クロアチア 27.9歳
ブラジル大会日本代表27.8歳
19位 韓国 27.8歳
20位 ベルギー 27.6歳
ドイツ大会日本代表27.4歳
21位 ペルー 27.4歳
22位 イラン 27.2歳
22位 スイス 27.2歳
22位 セネガル 27.2歳
22位 モロッコ 27.2歳
26位 ドイツ 27.1歳
26位 デンマーク 27.1歳
28位 セルビア 26.8歳
29位 チュニジア 26.5歳
30位 イングランド 26.0歳
31位 フランス 26.0歳
32位 ナイジェリア 25.9歳
日韓大会日本代表25.3歳
フランス大会日本代表25.3歳

もし20年前と16年前の日本代表チームがロシア大会に出場したならば、ダントツに若いチームということになります。しかも、これはあくまで代表に登録されている選手の平均年齢で、実際にスタメンを飾っている選手のみに限定すれば、全体の平均年齢はもっと高くなります。※現在の日本代表の平均年齢をスタメンのみで計測すると30歳に(川島、吉田、牧野、長友、酒井(宏)、長谷部、山口、本田、原口、乾、大迫)


🔴
『30代は落ち目』という考え方が、一番選手のパフォーマンスを落とす

そのため、私は30代の選手が引退を考える必要なんて全くないと思ってるし、やり方次第では当たり前に20代のパフォーマンスを越える事ができると思っています。

30代にさしかかったくらいでパフォーマンスが落ちるなら、それは選手自身が競技における情熱を失ったか、単に与えられたメニューをこなす日々を送っているだけなのではないかと思っています。

そして何より、『サッカーは30歳で引退』という昔ながらの認識が変わっていない事が、ベテラン選手のパフォーマンスや情熱の低下の大きな原因になっている。私はそう思います。

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