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サッカー界で“才能”と言われるものの全てを解明し、世界一のトレーニング理論を作ろうとする記録

世界にはゴロゴロいる?いや、久保建英は世界最高の才能。

      2019/10/30

久保建英のポテンシャルについて、『世界では珍しくない』という主張があちこちでされていますが、私は『あそこまでの才能、世界のどこにもいないだろ』と思ってます。

日本サッカー史上、今後も確実に現れないであろうと思うほど、完璧な資質を備えている。それが久保建英選手です。

●持ち合わせた身体、『高い柔軟性』と『かかと外側重心』

高い柔軟性
選手の身体的才能を解剖するのが、このブログのメインコンテンツとなっているわけですが、そう言った視点で彼の身体を分析してみると、まず彼の全身の筋肉の柔軟性の高さを一つ上げることができます。

かかとの外側に加重して動くタイプである。
人間の動きを司る大きな4タイプとして、以下のイラストのように、足のどの位置に加重しているかというものがあります。

久保選手はこのうち、B2のエリアに加重して動くタイプで、土などでサッカーをするとこのエリアがよく削れます。実は、世界で活躍するテクニックタイプの攻撃選手は、このB2エリアに加重して動く選手が圧倒的に多いのです。

例をあげれば、メッシ、ネイマール、ロベルトバッジオ、マラドーナ、コウチーニョ、エデンアザール、etc、、、

攻撃的プレーヤーとして私がもっとも欲しかった才能の一つが、この『かかと外側加重』です。理由は長くなりすぎるので割愛しますが、ドリブル突破に優れ、方向転換に優れ、ボール操作に優れます。

加重の特徴は後天的に変更することが無理であるとされていますが、現在このタイプを書き換える方法を研究中ですので、解明され次第ここでも発表したいと思っています。

その攻撃の全てを兼ね備えたB2タイプ、久保選手もこのタイプとして生まれてきました。

●左利き
現代サッカーでは、どこのポジションにどっち利きの選手を配置するか?というのは秘奥に重要度の高いテーマです。その中で個体数の少ない左利きで生まれたことは(左利きにした可能性もあるが)、サッカー人生においてメリットは多くなります。

●後ろ利き足
私の定義しているサッカーの才能の一つに『後ろ利き足』というものがあります。人間の足は、実は完全に両足がまっすぐ揃ってついていることは少なく、多くの場合で左右どちらかの足が前、どちらかの足が後ろに下がってついています。

そして、動画でも語ったことがありますが、偶然後ろについていた足が利き足として生まれて来た場合、前についている足を利き足としている選手よりも生まれながらに懐深いボールキープを身に付けることができます。

久保選手の動作を見ている限り、彼はその『後ろ利き足』を持って生まれた選手であると思われます。彼の足に吸い付くようなドリブルはこの『後ろ利き足』によってもたらされるのです。



●幼少期に身につけた言語能力

さらに、久保選手は10さいのときにその才能を見出され、若くしてスペインへ渡っています。18歳で海外へ出ていく選手は珍しくありませんが、成長期真っ只中に海外へ出て行き、完璧とも言えるレベルのスペイン語を習得したことはとてつもない武器になります。

サッカーのように選手の成績が数字で現れにくいスポーツは、監督やチームメイトと上手くコミュニケーションを取れるか?平たく言えば仲良くなれるか?が非常にシーズンの命運を左右します。このことは、海外でサッカーをプレーしたことのある選手であれば誰もが痛感することだと思います。

言語という面で不自由が全く無いというのは、所属クラブで自分の地位を確保しようとする上で、大きなアドバンテージとなります。

ほぼネイティブレベルでスペイン語が話せるわけですから、ここに関しても過去の日本人選手史上最高と言ってもいいでしょう。

怪物的メンタルが生み出す異常なまでの落ち着き

どれだけ平常心でプレーができるかというのは、試合の出来不出来に大きな関わりを持ちます。練習が上手くても試合で使えない選手というのが存在しますが、そう言った選手はゲームになると途端に焦ってしまい、普段の力を発揮できません。

こう言った点では、久保選手は世界でも例を見ないほど、ゲーム中圧倒的な落ち着きを伺うことができます。今でこそ、例えばメッシ選手からは『なぜここまで平常心でプレーできるんだ?』という様子を確認することができますが、彼ですらロナウジーニョが王に君臨していたデビュー当時は、ボールを受けるとアタフタと落ち着きのない様子でした。

その点、久保選手はまるで熟年のベテラン選手のように、圧倒的な落ち着きを持ってプレーしています。サッカー選手であればこれがいったいどれだけ驚異的なことなのかがわかるでしょう。

多くの選手が30代になってようやく身につける『ベテランの落ち着き』を彼は18歳ですでに獲得している。こんな落ち着きを持った10代の選手は日本人どころか、世界を見ても私は見たことがない。


あまりに持ち合わせ過ぎている才能。

こう言った理由で、久保選手は私がこれまで見た選手の中で最高の素質を備えに備え尽くしています。もちろん、世界最高の選手になるにはそれ以外にも様々な要素が揃わねばならないとは思いますが、現段階で世界最高の選手を狙うなら、日本国内には彼しかいないと私は思っています。

今後彼がどんな選手になるのか非常に楽しみです。


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