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サッカー界で“才能”と言われるものの全てを解明し、世界一のトレーニング理論を作ろうとする記録

与えられた努力で『頑張っている気』になるな。

      2023/12/26

日本にいる時は週一のペースで子供達を指導しているのですが、先日彼らに向けて話した内容は、『かなり多くのサッカー少年に当てはまるのかもな』と感じたためブログにも掲載することにしました。

私は、多くのプロサッカー選手が引退後に社会で輝けなかったり、うつ病になってしまう1番の原因はここにあると思っています。

幼少期から、高いレベルにある選手ほど周囲の環境が彼らを頑張らせてくれるものです。

例えばサッカー強豪校の選手を見ていると、毎朝5時に起きて朝練に行き、夜遅くまでトレーニングに明け暮れる。そんな様子を見れば、外部からは部員全員が本当に頑張っている様に映ります。

そして、中にいる選手達も『俺たちは他の人より頑張っている』と信じるでしょう。

しかし、実際に数年後社会に出てみると、

あの時代の頑張りは何だったのか?というくらい、ほとんどの選手がその頑張りを維持する事ができません。

高校時代、ある時朝練が完全に自由化され、顧問の先生も来なくなった時、日に日に朝練に来る選手が減り、2ヶ月もしないうちに朝練をやる選手はほぼゼロになりました。

毎朝誰もいない部室で着替えていると、『多くのモチベーションに見えるものは、実はそのほとんどが他人に作られているものなのかも、、、』と、そんな事を思った事がありました。

そして10年以上の月日が経ち、様々な選手やその未来を見た今では、『間違いない、やらされている頑張りは、やらされている期間しか継続できないんだ』と、大きな確信を持っています。

だから、私の接する全ての選手、特に未来の世代には今から『与えられた努力』と『主体的な努力』が未来から見れば全く別のものである事を知っていてほしいのです。

 

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